IT業界への転職に厳密な年齢制限は存在しませんが、会社ごとに求める人物像があるので年齢が重視されるケースも実際には珍しくありません。
一般的に20代や30代前半が転職に有利とされていますが、IT業界も例外ではありません。
エンジニアやプログラマーは1日中パソコンに向かって作業しており、ずっと座り続けているもののかなりの労力を使います。
体を動かす仕事ではなくても、何度も思考を巡らせたり、長時間集中力を持続させたりしなければならず、実は体力勝負の面を持っているのです。
年齢と共に思考力や集中力も衰えてくるので、IT業界の定年は35歳という説も唱えられています。
また、テクノロジーは日々進化しており、常に新しいスキルを追い求めなくてはなりません。
新しい知識の吸収力や成長性を考えると、年齢が若い人の方が有利な傾向があり、成長を見込まれて採用されることが多いです。
転職は若い人が有利ですが、33~55歳あたりのミドル層の転職ニーズは高まりつつあります。
IT業界の場合、深刻な人手不足が懸念されています。
今後、労働力はますます不足すると考えられており、2030年には約78万人も不足すると予想されているのです。
そのような背景を受けて、35歳以上のエンジニアやプログラマーを募集する求人も増えました。
年齢的にそれなりに経験を積んできているので、即戦力として雇えることにメリットがあります。
社会人としての教養も身に付いているので、教育コストの負担が軽減される点も企業としては大きなメリットです。
また、プロジェクトや部署をまとめる管理職など幹部として求められることもあるでしょう。
今までのマネジメント経験のアピールや、マネジメント能力に磨きをかけることで採用の可能性は高まります。
小規模な組織であればプレイングマネージャーの立場で現場に立てる機会も期待できます。
若者と同じく、常に新しい技術を学ぼうとする姿勢や努力も評価ポイントになります。
年齢が高くなると、これまでの手法や考え方にこだわる傾向がありますので、新しい環境で求められるものと生かせる経験を察知して、環境に順応していくことが重要になります。
今はIT業界では年齢を気にせず転職できる機会が増えているので、まずは行動に移すことが大切です。
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